• 弊所のモットーは「もっと仕事を楽しくしたい。」です。

 

正直、頻繁に報道されすぎて「またか。」みたいな空気を醸し出したく無いので、取り上げたくはありません

 

が、注意喚起と言う意味で取り上げない訳にはいきません。

 

 

(・・・どっちだよ。)

 

 

 

 

まあ見て下さい。コレなんです。

 

産経ニュース 「三菱につぶされました」新入社員自殺で両親提訴 三菱電機、いじめ原因か

 

では早速、引用します。(強調は筆者によります。)

 

 

そう。一向に無くならない。むしろ酷くなってない?

 

 

 

三菱電機(東京)の新入社員の男性=当時(25)=が昨年自殺したのは、職場の上司や先輩から受けたいじめや嫌がらせが原因として、男性の両親が27日、会社に約1億1800万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。遺書にはいじめがあったとの主張とともに「私は自殺をします。私は三菱につぶされました」と記されていた。

 訴状や遺族の代理人弁護士によると、男性は大学院の博士前期課程を経て昨年4月に入社。研修後の同6月、同社の通信機製作所(兵庫県尼崎市)に配属されたが、同11月中旬、兵庫県内で自ら命を絶った。

 男性が配属された部署では高いプログラミング技術が求められたが、上司や先輩に質問しても教えてもらえず、非難されたりばかにされたりしたとしている。両親は近く労災申請もする方針。

 両親は男性の自殺の原因究明や謝罪を求めたが、同社は「人格否定やいじめのような発言をした事実はなかった」などと回答した。

 

タイトルどおり、またもやパワハラを苦にした新入社員の自殺のニュースです。

 

4月に入社し、経験の無い(知識の無い)部署に配属。先輩や上司に助けを請うが、援助や助言が無いばかりか、

人前で激しく詰問されたこともあった。との事です。そのわずか7カ月後の11月中旬、社員寮で自死されました。

 

このニュース(もう事件ですよね?)、

「長時間労働、絶対ダメ!」とか「パワハラは犯罪!」とかの世論などはどこ吹く風。

 

「うちの会社には関係ないんじゃい。!」という労働環境を軽視した職場内意識が原因」としか思えません。

 

 

ちなみに同社は、昨年11月に研究職の男性に違法な長時間労働をさせた労働基準法違反容疑で、法人としての同

社と当時の上司が書類送検された。という前科があります。

 

産経ニュース 三菱電機を書類送検 長時間労働 労基法違反容疑

 

 

さらに別の事案でコレです。

 

 

以下、抜粋して引用します。(赤字強調は筆者によります。)

 

日本放送協会(NHK)の記者だった女性(当時31)が2013年7月に心不全で死亡したのは過重労働が原因だったとして、14年に渋谷労働基準監督署(東京)が労災を認定していたことが分かった。NHKが4日、発表した。ピーク時の時間外労働は月150時間を超えていた。

遺族は今夏以降、女性の過労死を局内全体に周知して再発防止に生かすようNHKに強く求めてきた。女性が労災認定を受けてから3年余り。NHKはこの間、電通の過労自殺事件をはじめ、過労死問題を手厚く報道してきたが、局内で起きた過労死については、遺族から強い要望を受けるまで職員に広く周知していなかった。

NHKや遺族の説明によると、亡くなったのは、入局9年目だった佐戸未和(さど・みわ)さん。05年3月に一橋大法学部を卒業後、同年4月に記者職としてNHKに入局。鹿児島放送局で5年間勤めた後、10年7月から東京・渋谷の首都圏放送センターで勤務していた。同センターでは、主に東京都政の取材を担当。都庁の記者クラブに所属していた。亡くなる直前は、13年6月の都議選、同7月の参院選の報道にかかわった。参院選の投開票から3日後の7月24日ごろ、都内の自宅でうっ血性心不全を起こして急死した。

渋谷労基署によると、亡くなる直前の13年6月下旬から7月下旬まで1カ月間の時間外労働(残業)は159時間37分。5月下旬からの1カ月間も146時間57分にのぼった。労基署は都議選と参院選の取材で「深夜に及ぶ業務や十分な休日の確保もできない状況にあった」と認定。「相当の疲労の蓄積、恒常的な睡眠不足の状態であったことが推測される」とした。

遺族は13年10月に労災を申請し、翌年4月に認められた。遺族が業務用のパソコンや携帯電話の使用履歴などを調べたところ、労基署が認定した残業(6月下旬からの1カ月で約159時間)を上回る長時間労働が判明したという。

 

これは、2013年7月に日本放送協会(NHK)の記者だった女性(当時31)が心不全で死亡したのは過重労

働が原因として、翌2014年に渋谷労働基準監督署(東京)が労災を認定していたことを伝えるニュースです。

 

 

 

しかし2013年って・・・。

 

 

 

ねぇ。何で公表するの、今なの?

 

 

 

あなた達、散々「長時間労働無くそう!」みたいな特集組んでたじゃん!

NHK 私たちのこれから OUR FUTURE

 

 

ここは私の推測なのですが、亡くなった時も携帯を握ったままとの報道もありますし、亡くなる前の労働時間か

ら見ても、決していやいや仕事をしている人では無かったのではないでしょうか。

 

 

であればこそ、「本人の仕事への情熱に付け込む様な労務管理」は本当に頭にきます。

 

 

 

そこでと言ってはなんなんですが、こんな見事なジレンマをどうぞ。

 

NHK WEBニュース NHK 31歳女性記者の過労死を公表

 

 

 

仕事の所為で命を落とすって、やっぱり違う。

 

 

 

まず両事件共に、若い命が潰された事に謹んで哀悼の意を表し、故人の御冥福をお祈りいたします。

 

 

 

しかし、まあちっとも無くなりません。なぜなんでしょうか。

 

これまた私見なのですが、ちょっと書いてみます。

 

 

 

まず、「給料を貰っているんだから」とか「仕事は辛いもんだ」、「生活の為だ。」などの

「仕事=絶対(大義)」論(諦め?)の横行が根底にあると思います。

 

 

(自慢じゃないですが、この手の議論への反論はしっかりと準備があります。)

 

 

 

「仕事(大義)だから仕方無い。」 長時間労働OK。

 

「仕事(大義)だから大丈夫。」 厳しく指導するのもOK。

 

 

 

みたいに「錦の御旗」を掲げておけばなんでも許される。みたいな風潮がまだまだあるのでしょう。

 

 

これってどこかで見たことないですか?

 

 

そうです。これとよく似た構造をもった問題提起があります。

 

 

「教育における躾と体罰の境界線」です。

 

 

私は教育の専門家では無いので、字面を追いかける事しか出来ないのですが、それでも意味は理解できるつもり

です。

 

 

以下引用します。

 

wiki しつけ

人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。

 

wiki 体罰

私的に罰を科す目的で行われる身体への暴力行為である。

学校教育法第11条にいう「体罰」とは、懲戒の内容が身体的性質のものである場合を意味する

1 身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る・蹴るの類)は体罰に該当する

2 被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(端坐・直立等・特定の姿勢を長時間にわたって保持させる)は体罰に該当する

 

 

結果、人を死なせている以上言い逃れは出来ない筈ですが、「仕事」という大義を掲げていても、やってる行為

体罰以外の何ものでもありません。

 

 

それが未だに横行するのは、単に無知であるか、自分の行為を考える能力が無いだけです。

 

 

 

これはおそらく、労働基準法121条1項本文(両罰規定)の適用範囲の判断基準を広く変更して、事業者の意識改

革でもしない限り変わらないと思います。

 

e-Gov法令検索 労働基準法121条

一般社団法人 日本生産技能労務協会 労基法違反の両罰規定

 

 

なので、もうそろそろ両罰規定の強化とその普及・推進だけでは無く、加害者(当事者)個人を厳しく罰しても

良くはないですか。「就業時致死罪」とかなんとか言ったりして。

 

 

そうしないと、同じ事件が繰り返されてしまいます。

 

 

 

最後に

 

 

こういうニュースを見るたびに、身につまされる思いがするのと同時に、

 

「社労士ってまだまだなんだなぁ」と寂しくなってしまいます。

 

 

最後に、こんな事言うのは大変不謹慎なのですがココにも書いたように

 

「命あっての物種」なので仕事ほおってすぐ避難(ミサイル等非常時の就業について)

 

 

「命の危機」に関していえば、「ミサイル」も「過重労働」も「パワハラ」も何の違いもありません。

なので、少しでも危機を感じたら、「仕事ほおってすぐ避難」しろって、五反田が言ってた。

って言ってください。